【授業】ゲストスピーカーをお招きして

今年度もコロナの感染拡大の影響もあり,基本的にはオンライン授業です。

去年と違うのはオンラインで授業することを想定していろいろな準備ができたこと。


そのひとつの取り組みとして,オンラインでゲストスピーカーをお招きしてお話を伺うことがあります。オンラインなので,交通費はかからないし,遠くの人も呼べるのは利点です。


今回は『公認心理師の職責』という授業に,横浜で『オフィスK』を開業している北川先生にお越しいただきました。本来,職責は医療,教育,福祉,産業,司法矯正という5領域における心理職の職責に触れるものなので,「開業」っていう枠はないのですが,むしろ開業だと5領域すべてに関わるだろうし,領域ごとの職責はもちろんだけれど,いろんな臨床家の「人となり」に触れてほしいと思っていたので,ぜひ,とお願いをしました。

学生たちの質問や感想を聞きながら驚いたのは,学生たちの多くが「カウンセリングは無料」という感覚を持っているということ。そういえばここまでこの授業でお招きしていた方たちが働いている場所ではすべて無料だった…

スクールカウンセラーを始め,私たちの生活のいろいろなところに心理臨床が根付いたんだなぁと思う一方で,お金をいただいて臨床をやることの経済的な部分以外の意味(治療構造とか,動機とか)についてこのあたりを意識して説明しなければいけないんだなぁということに気づかされました。