【研究論文】社会的養護経験者が必要だと考える自立支援の内容

日本子ども家庭福祉学会の『子ども家庭福祉学』第23号に「社会的養護経験者が必要だと考える自立支援の内容一質的研究による探索一」という論題の研究論文が掲載されました。

この論文は里親家庭や施設で暮らした経験がある若者たちに,自身の経験を振り返ってみて,その育ちの過程でどのような自立支援が必要だったと思うかについてのお話を聞かせていただき,その内容をまとめたものです。15名の若者たちが調査に協力してくれて,インケア,リービングケア,アフターケアという3つの時期にそれぞれどのような支援がよかったと思ったか,あればよかったと思うかについてのお話を聞かせてくれました。

ケアリーバーはモデルとなる人の存在やそのモデルとのつながりを持てるようになること,段階に応じたメンタルヘルスに関するケアが提供されることが必要であると考えていたが自立を間近に控えた段階ではなく,年少の頃から断続的に先を見越して自立支援が重ねられることを求めていることが明らかになった。(要旨より一部抜粋)


◆井出智博, 佐藤葵(2023)社会的養護経験者が必要だと考える自立支援の内容 一質的研究による探索一,子ども家庭福祉学23,1-13.