【授業】被災地での心理臨床

大学院の臨床心理士,公認心理師養成課程ではいろいろな実習科目が設定されています。

今年度はコロナ感染拡大の影響でなかなか学外での実習もできずにいたので,いろいろな代替措置としての実習を行っています。

その1つとして,「被災地での心理臨床」をテーマにしたモデルカウンセリング(ロールプレイやディスカッション)の実習を行いました。


被災地での心理臨床を学んでもらうにあたっては,まず,被災地ってどんな感じなのかを知ってもらう必要があると考え,「HUG」に取り組んでもらいました。

H:避難所

U:運営

G:ゲーム

*静岡県が開発した避難所運営を皆で考えるためのひとつのアプローチ

その後,被災地でのSCの動きについて説明した後,架空の事例を提示し,SCとしてどのようにその面接に臨むかについてディスカッション,ロールプレイに取り組みました。


受講者が直接,避難所の運営に関わることはないかもしれませんが,災害や緊急事態下では人の心理や行動面にいろいろな混乱が生じることを十分に理解したうえで,被災地に向かい,面接などの心理的支援に臨む必要があることについて考えることができたかな,と思います。

ide LAB.

北海道大学大学院 教育学研究院 臨床心理学講座 福祉臨床心理学研究室