【ワークショップ】社会的養護経験者のアフターケアの在り方を考える@札幌

「社会的養護経験者のアフターケアの在り方を考える@札幌」というワークショップを開催しました。


このワークショップはこれまで取り組んできた道内の社会的養護経験者のパーマネンシー保障の流れの中にある取り組みで,今回は特に札幌市内だけでなく,道内各地の施設や里親家庭から就労就学のために多くの社会的養護経験者が移住してくる札幌市において,彼らにどのような支援が提供できればいいのかということについて,里親や施設職員,アフターケア機関,就労支援機関等の方たちに集まってもらい,みんなで必要なこと,実現したいこと,課題などを描き出し,共有することに取り組みました。

公募ではなく,関係者に限定した企画でしたが札幌はもちろん,道内各地から50名近い方にご参加いただきました。

今回はワークショップでしたので,講義ではなく参加者の皆さんには主体的に参加していただき,みんなでいい時間しましょうという形での開催となりました。

コロナで対面で会う機会も少なくなっていたので,久しぶりに顔でつながるネットワークづくりができる貴重な時間でもあったと思います。


KJ法を用いてみんなで様々な意見を出し合い,最終的には全体でイメージを共有して終わりました。何か,結論を得たというよりは,ここで出てきたものをもとに,それぞれが自分たちの実践を改めて整理し,今後の方向性を描くことや,今後制度化されていくであろう自立支援拠点事業にどのようなことを含むべきなのかというようなことを考えていくきっかけになったと思います。

本ワークショップは北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センターの「研究と臨床のための交流会」として開催されました。今回の成果物(KJ法の内容など)についてはセンター紀要等で報告する予定です。

ide LAB.

北海道大学大学院 教育学研究院 臨床心理学講座 福祉臨床心理学研究室