【報告書】「里親が経験する喪失についての調査」報告書

前川財団の助成を受けて実施していた「里親が経験する喪失についての調査」の報告書が完成しました。


この調査は,里親さんたちがそれまで養育してきた里子との別れの中でどのような喪失やそれに伴う悲嘆を経験しているのかに関する実態を明らかにする目的で行われました。

従来,里親には里子と親密な関係を築くことが求められる一方で,委託が解除になった時に経験する喪失やそれに伴う悲嘆にはあまり目が向けられず,むしろ「最初から分かっていたことだから悲しむべきではない」「そんなに感情的に反応する人は里親として不適格だ」というような目で見られることさえ危惧するような状況にあると指摘されてきました。

こうした悲嘆のことを正当にケアされる「権利を奪われた悲嘆」と表現しますが,今回の調査では里親が経験している喪失やそれに伴う悲嘆がちゃんとケアの対象になることを目指して行いました。

今回は量的な調査ですが,これから里親さんへのインタビュー調査を行い,より詳細な実態を把握し,それに基づいて必要な支援の在り方について検討していきたいと思っています。


報告書はこちらからお読みいただけます。

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