オープンキャンパス

今日はいつもいろいろとかかわりのある児童養護施設の高校生たちがこっそり大学を見学に来ました。

こっそりと言っても通常のオープンキャンパスで配布する大学案内やアメニティグッズも準備して,大学構内の見学や模擬授業,学生への質疑応答,学食での昼食などを体験してもらいました。

施設で暮らす子どもたちの高校への進学率はやっと家庭で暮らす子どもたちの進学率に追いついてきましたが,大学等への進学率は大きな開きがあります。
施設の子どもたちは大学などに通うという考えがほとんどなく,ほとんどの子どもたちが,高校を卒業したら仕事に着く,と当たり前だと思っています。現実には学力の問題や学費の問題もありますが,何よりも,大学ってどんなとこ,どんなことを勉強するのかといったことを知らなさすぎます。将来像の中に大学などに通うというイメージを持ったこともない子が多いのではないかなと思います。


思えば,自分が高校の頃は大学に行くのが当たり前で仕事をすることは少しも考えていませんでした。たぶん,施設の子たちはその逆なんだろうなと思います。

どっちが良いとか,正しい,ということではなく,ちゃんと自分の目で見て,体験して考えてほしい,と思いました。

ide LAB.

北海道大学大学院 教育学研究院 臨床心理学講座 福祉臨床心理学研究室