ご心配をおかけした皆様へ

1か月前に前震があって心身ともに休まらない時間を過ごしました。
GWの10日間は家族のこともあって熊本で過ごしていました。
まだ余震はありましたが,それでも少しずつ日常を取り戻しつつあるように感じます。
でも,まだまだ避難生活が続き,日常を取り戻せていない方々もいらっしゃると思います。

この期間に感じたこと,考えたことはたくさんありますが,まずは私や私の家族,熊本のこと,大分のことをご心配くださった皆様にお礼をお伝えしたいなと思います。
ありがとうございます。

大学の同僚からは心配してメールをいただいたり,差し入れをいただいたりしました。熊本の出身だということを覚えていてくださったこともとてもありがたいなと思いました。
授業の中でも学生たちに震災のことについて話をしました。教育相談や臨床心理学の授業なので,心のケアという面では学生たちにも是非学んでおいてもらいたいと思う内容です。ただ,それだけではなく,私自身が語ることで自分の体験を聞いてもらったり,整理することに付き合ってもらっていたなぁとも思います。

1か月前の前震,本震の時は,静岡大学ではなく,別の大学で集中講義をしていました。
その授業を受けていた学生さんたちにも震災後の心理や心理的なケアについてお話をしました。彼女たちは看護科で養護教諭を目指す学生たちでしたので,看護師として,養護教諭として話を聞いてくれていたと思います。集中講義を終え,私が熊本に行くということを話していたので,学生たちは「熊本に持って行って必要な人に渡してください」と差し入れをくれました。衛生を保つための物資で,看護師の卵らしい支援物資だなぁと思いました。もう,集中講義は終わってしまったので,その後の報告を直接することはできません。なので,ここでご報告しておきます。

皆さんが渡してくれた物資は避難所ではなく,避難はしていないけれど,被災して家で暮らしていた方が喜んで受け取ってくださいました。避難所には比較的,物がありましたが,そうした被災して家で過ごしていた方たちにはまだいきわたっていないところがありました。
ありがとうございました。

被災した後の支援は,本当に時間とともにニースが変わっていくのだなあということを知りました。
時間ができたらぜひ,熊本に足を運んでもらえたらいいなと思います。
良い看護師,教師になってくださいね。