【本の紹介】『児童養護施設の心理臨床 「虐待」のその後を生きる』

児童福祉施設での心理臨床,特に『生活臨床』について文章を書いたり,お話をする機会を頂いているので,改めて自分の考えを整理したり,新しい視点を探してみようとしたりする中で,何度も読んだ本を改めて読み返しています。

そこには過去の自分が付箋を貼ってくれていたり,線を引いたりしてくれているわけですが,その時,自分がどのようなことを考え,どんな気持ちでそうしていたかを思い出したりすると懐かしく思います。今,改めて読み返してみるともう少し違うように捉えたり,そもそも違うところに線を引きたくなったりするのが不思議です。

そんな中で,ちょっと振り返るつもりが本を開くと読むことが止まらなくなり,読み込んでしまった本がありました。
これは前にも読んだし… と思っていたのですが,改めて読んでみるといろいろな気持ちが浮かんできます。
学ぶことがあるなぁとか,そういう風に捉えるのかとか。
でも,それだけではなく,どこか嫉妬に近い気持ちも湧いてきます。どうしたらこんなに素敵な,想いのこもった文章が綴れるのだろう?うらやましい。くやしい。



内海さんという神奈川の施設心理職の方が書かれた本です。
施設心理だけではなく,子どもの臨床に関わる人たちにはぜひ,一度,読んでもらいたいなと思う本です。
http://amzn.to/2rx9w0v

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北海道大学大学院 教育学研究院 臨床心理学講座 福祉臨床心理学研究室