International Foster Care Alliance;IFCAの活動

International Foster Care Alliance(IFCA)は,国を超えた,多様な考えの交流,協働,つながりづくりを通じて,子ども家庭福祉のシステムを前進させることに取り組む団体です。

特に私はユースの活動をサポーティブ・アダルト(SA)という立場からお手伝いさせてもらっています。


IFCAの活動はユースプログラムを始め,ケアギバー(支援者,養育者)のプログラム,プロフェッショナル(ソーシャルワーカーや心理職などの専門職)のプログラムの3つから構成されていますが,ユースの活動では社会的養護を経験した若者たちが自分たちの経験や,国内外の社会的養護を経験した若者との交流,海外での視察などの経験をもとにして,社会的養護を経験した人たちが暮らしやすい社会づくりに向けての提言(アドボカシー)など,様々な取り組みを行っています。

実際に活動しているユースと話をしていると,自分と同じように里親家庭や施設で暮らしてきた仲間に出会えたことや,その仲間と2週間ほどアメリカを訪問してアメリカの公的ケアについて学んだり,ユースとの交流をしたりすることが貴重な経験になり,彼らが生きる大きな支えになっていることを知ることができます。


日本国内で活動するIFCAは地域ごとにいくつかのチームに分かれていて,静岡大学に在職中は静岡チームのお手伝いをさせてもらっていました。

今年の4月に北海道に移りましたが,北海道にはIFCAのチームがありませんでしたので,新しく北海道チームを立ち上げることになりました。


まずは一緒に活動する仲間を集めるところからスタートすることになりますが,仲間を集めるためにもIFCAの活動内容を知ってもらう必要がありますので,折を見てIFCAの活動を紹介していこうと思います。


北海道にお住いの方(特に社会的養護を経験したことがあるよ,というユースの方)でIFCAの活動に関心を持たれた方がいらっしゃいましたらご連絡をお待ちしています。

(支援者の方などで,身近にユースがいらっしゃるようでしたらご紹介ください)

ide LAB.

北海道大学大学院 教育学研究院 臨床心理学講座 福祉臨床心理学研究室